元々は、お客様が作成した「単品図」を宮脇鋼管がいただき、各種加工機で「単品図」通りに加工し、納めることを仕事にしていました。
そんな中、「注文を取ったのに、図面を作成する担当者が不足していて、直ぐ作業に取り掛かれない。」お客様からそんな話を聞くことが増えていました。
日本全体が少子高齢化の時代に入り、図面作成業務も人手不足という状態になっていたのです。
そこで私たちは、お客様の使っているのと同じCADソフト(「REAL4」や「実寸法師」)を購入しました。
お客様は「加工図」データを宮脇鋼管へ送るだけ、後は宮脇鋼管がそのデータから「単品図」を作成する業務を請負うようにしました。
今ではその代行業務を行う専門部署が出来て、お客様は「加工図」まで、それ以降の「単品図」作成は宮脇鋼管の業務ということが当たり前になりました。
次に知ったことは、宮脇鋼管がいただく「加工図」の作成には、特殊なノウハウがいるということでした。
具体的に言うと、鋼管構造物は部材が接合し合って出来上がりますが、その接合部の取り合い(納まり)を詳細に記載された図面が「加工図」であり、その接合部はCADが自動で作成してくれるのではなく、人が考え「加工図」に反映させる作業だったのです。
よって、誰にでも出来る業務ではなく、それ故にお客様の受注が増えれば「加工図」作成が遅れがちになるということでした。
そこで私たちは、「加工図作成」の経験者を社員として採用し、すでに所有しているCADで、「一般図」から接合部の取り合い(納まり)を記す「加工図作成」という業務を請負うことにしました。
現在、特にお客様が喜んでくれているのは、宮脇鋼管に3次元加工という強みがあることで多彩な提案が出来るからです。
たとえば主管に対して枝管が重複して接合する屋根トラス構造であっても、その接合部の複雑な3次元切断加工が可能なので、そのままお客様へ提案することが出来るのです。
また、「加工図」作成業務の最後には、提案した接合部の取り合い(納まり)をお客様に承認してもらうという作業が入るのですが、私どもとお客様との考え方が違うこともあります。
どちらが正解という訳ではないので、どちらが良いかを話し合い、決めていきます。
例えば、フットサル競技場をビルの屋上に造る場合、「屋上に支柱を設置するのは高所作業になるので安全のため接合部分は溶接ではなくボルト締めにしよう」という風に。
また、ある通信会社から弊社のホームページに問い合わせが入り、通信基地局を増設していくための「一般図」があるのでそこから製品作成までの段取りを組んで欲しいという依頼がありました。
その案件は、設置にクレーンが使えず手作業での組み立てが条件だったため、「全ての部材を4人で持てる形状と重さに設計変更する」ことを提案しました。
また基地局周りのフェンス設置にあたり、現地で設置してみないと最後の納まり位置がわからないという制約があったため、「フェンスの長さがスライド調整できる構造へ設計変更する」ことを提案しました。これらがVE提案の原点です。
このようにして、私たち宮脇鋼管は、様々な案件を一つずつ積み上げ、VE提案から単品図作成まで、トータルなサポートの出来る鋼管構造物製作のプロになっていったのです。
ラフな手書きの構想図を宮脇鋼管に渡せば、目的に合い、且つコストダウンを考えた「設計図」を作成します。
太陽光パネルの事案にて、当社でイラスト書きから始まり、設計図→構造計算→一般図→加工図を作成させていただいた実績あり。
材料に関しては、コストダウンを考えて、手に入りやすい材質やサイズの選定を行った「一般図」を作成します。
構造計算は、宮脇鋼管と長年取引のある信頼できる協力企業へお願いすることができます。
「一般図」のデータを宮脇鋼管に渡せば、業務完了。
あとは宮脇鋼管にてCADを使い概算の材料費、加工賃と製作納期を算出します。
組立や溶接の接合部工程がスムーズにいく一次加工方法で「加工図」を作成します。
あとは宮脇鋼管が提案してきた接合部の納め方について打合せするだけです。
「加工図」のデータを宮脇鋼管に渡せば、業務完了。
あとは宮脇鋼管にてCADを使い「単品図」を作成します。
さらに「単品図」通りの加工を依頼することができます。
「難しい加工に対応できるか?」「まずは在庫を確認したい」「鋼材の価格と納期が知りたい」「詳細な見積もりが欲しい」
「まずは資料が欲しい」などご相談・ご質問等、お気軽にお問い合わせください