鋼管うんちく

テント鉄骨とは?用途やテント倉庫のメリット・注意点、事例を紹介

公開 2026.10.07
テント鉄骨とは?用途やテント倉庫のメリット・注意点、事例を紹介

テント鉄骨とは、テント膜を支える骨組みのことです。テント倉庫だけでなく、工場や荷捌き場の雨よけ用の屋根、階段やバス停の屋根など、さまざまな場所で使用されています。

本記事では、テント鉄骨の用途を紹介したうえで、テント倉庫のメリット・注意点、製作の流れを解説します。さらに、宮脇鋼管が実際に製作したテント鉄骨の事例を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

テント鉄骨とは

テント鉄骨は、テント膜を支えるための骨組みであり、テント構造物の形状や強度を左右する重要な部分です。テント膜にかかる風や雪などの荷重を受け止め、構造物全体を安定させる役割があります。

一般的な建築物と比べて、テント鉄骨は建物全体の重量を抑えやすく、柱の少ない広い空間をつくりやすいことが特徴です。工場や倉庫、イベント施設など、さまざまなシーンで活用されています。

関連記事:鉄管の種類は?水道やガス管用など鋼管の性質にあった選び方

テント鉄骨が使われる場所

テント鉄骨が使われる主な場所は、以下のとおりです。

テント鉄骨が使われる場所 概要
テント倉庫 商品の保管や資材置き場など、広いスペースを必要とする倉庫に使用される
工場や荷捌き場の雨よけ 工場の作業スペースや荷物の積み下ろし場所を、雨や日差しから守る屋根の骨組みとして使用される
階段の屋根 雨天時の移動や荷物の運搬をしやすくするために屋外階段に設置される
バス停の屋根 乗降者が雨や日差しを避けて待てるよう、屋根の骨組みとして使用される
スポーツ施設 観客席やベンチ、屋外練習場などの屋根を支える骨組みとして使用される

このように、テント鉄骨は物品を保管する倉庫だけでなく、作業スペースや人が利用する場所にも幅広く使われています。

次からは、テント鉄骨が使われる代表的な施設であるテント倉庫に焦点を当て、具体的な用途やメリット・デメリットについて詳しく解説します。

テント倉庫とは|基準について

テント倉庫とは、軽量鉄骨などで組み立てた骨組みにシート状の膜材を張った建築物です。テントのような簡易的な構造ですが、一定の基準に基づいて設計・建築されたもので、一般的な物置や仮設テントとは異なります。

なお、テント倉庫の構造、および膜構造の建築物全般については、以下の基準が定められています。

テント倉庫を建築する際は、上記の基準を満たしたうえで、建築確認申請などの手続きが必要です。

テント倉庫を採用するメリット

テント倉庫を採用するメリット

テント倉庫は、一般的な鉄骨造の倉庫と比べて、短期間で建てやすく、コストを抑えやすい点が特徴です。ここでは、テント倉庫を採用する主なメリットを紹介します。

【テント倉庫を採用するメリット】

  1. 一般的な建築物より早い納期で完成できる
  2. 施工費やコストを抑えやすい
  3. 敷地の自由度が高い
  4. 耐震性が高い

1. 一般的な建築物より早い納期で完成できる

テント倉庫は、軽量鉄骨などで骨組みを組み立てて、シート状の膜材を張る構造です。そのため、一般的な建築物と比べて工事の工程が少なく、短い工期で完成させやすいというメリットがあります。

新たな保管スペースを早急に確保したい場合などに、適した選択肢といえるでしょう。

2. 施工費やコストを抑えやすい

テント倉庫は、プレハブ建築やシステム建築による大型倉庫などと比べて、構造がシンプルで施工工程が少ないことから、建設にかかる費用を抑えられる場合があります。

また、建物そのものだけでなく、短い工期によって人件費などの施工コストを抑えられる可能性があります。保管スペースを確保したいものの、建設費をできるだけ抑えたい場合にも適した選択肢です。

3. 敷地の自由度が高い

テント倉庫は、敷地の形状や必要なスペースに合わせて設計しやすい点がメリットです。保管する物品の量や大きさ、搬入・搬出の方法などを考慮し、使いやすい形状や大きさに設計できます。

また、柱の配置を工夫することで、内部に広い空間を確保することが可能です。大型の機械や資材を保管する場合など、広いスペースを必要とする用途にも適しています。

4. 耐震性が高い

テント倉庫は、建物が軽量になることで、地震時に建物へ作用する力が小さくなり、耐震性が確保しやすいという特徴があります。

ただし、テント倉庫の耐震性は、建物の規模や形状、使用する部材、設計条件などによって異なります。実際にテント倉庫を採用する際には、関係する基準を満たしたうえで、適切な構造設計を行うことが重要です。

テント倉庫を導入する際の注意点

テント倉庫は、短い工期やコスト面などのメリットがある一方、膜材を使用した構造ならではの注意点があります。ここでは、テント倉庫を導入する前に知っておきたい注意点を紹介します。

【テント倉庫を導入する際の注意点】

  1. 夏は暑く冬は寒い
  2. 寒暖差によって結露が発生する場合がある
  3. シート張り替えのコストがかかる

1. 夏は暑く冬は寒い

テント倉庫は、一般的な建築物と比べて断熱性が低く、外気温の影響を受けやすい傾向があります。そのため、夏場は倉庫内の温度が上昇しやすく、冬場は冷え込みやすくなります。

保管する物品によっては、温度管理が必要です。テント倉庫を導入する際は、保管物の特性や使用環境を考慮しましょう。

2. 寒暖差によって結露が発生する場合がある

テント倉庫では、屋内外の温度差や湿度の影響によって、膜材の表面などに結露が発生する場合があります。特に、外気温が低く、倉庫内との温度差が大きくなる時期は注意が必要です。

結露が発生すると、保管している製品や資材の品質に影響する可能性があります。保管物への影響が懸念される場合は、換気設備を設けるなど、結露対策を実施しましょう。

3. シート張り替えのコストがかかる

テント倉庫に使用される膜材は、紫外線や風雨などの影響を受けることで、時間の経過とともに劣化します。そのため、長期間使用する場合は、状態に応じてシートの張り替えが必要です。

テント倉庫の導入前にはシートの耐用年数や張り替え時期の目安を確認し、維持管理にかかる費用を含めて検討しましょう。

テント倉庫製作の流れ

テント倉庫は、使用する目的や保管物、敷地の形状などに合わせて設計・製作します。ここでは、テント倉庫が完成するまでの一般的な流れを紹介します。

【テント倉庫製作の流れ】

  1. ヒアリング・現地調査
  2. 設計
  3. 鉄骨製作
  4. 膜材製作
  5. 施工・完成

1. ヒアリング・現地調査

まずは、テント倉庫の用途や保管する物品、必要な広さなどについてヒアリングを行います。あわせて現地を確認し、敷地の広さや形状、周辺環境などを調査。現地調査で得た情報をもとに、設置できるテント倉庫の規模や仕様を検討します。

2. 設計

ヒアリングや現地調査の結果をもとに、テント倉庫の設計を行います。建築基準法や関係する告示などの基準を踏まえて、安全性に配慮した設計が必要です。

3. 鉄骨製作

設計内容に基づいて、テント倉庫の骨組みとなる鉄骨を製作します。鋼管や鋼材の加工、組立、溶接などを行い、現地で組み立てられる状態に仕上げます。

4. 膜材製作

鉄骨と並行して、屋根や壁に使用する膜材を製作します。膜材は、テント倉庫の大きさや形状に合わせて加工し、鉄骨に取り付けられるように仕上げます。

5. 施工・完成

鉄骨と膜材の準備が整ったら、現地で施工します。まず鉄骨を組み立てて骨組みを形成し、その後、膜材を取り付けてテント倉庫を仕上げます。

施工後は、設計どおりに施工されているか、安全性に問題がないかなどを確認し、必要な検査や手続きを経て、テント倉庫の製作は完了です。

【実績紹介】宮脇鋼管のテント鉄骨製作事例

宮脇鋼管では、テント倉庫や階段の屋根などに使用されるテント鉄骨を製作しています。ここでは、実際に対応した事例を紹介します。

図面をもとに加工・溶接・塗装まで対応したテント倉庫

図面をもとに加工・溶接・塗装まで対応したテント倉庫

テント倉庫の鉄骨製作において、STKR400やSTK400、SS400の鋼材を使用し、直切・斜切・溶接・塗装まで対応した事例です。

事前に組み立てて寸法を確認したうえで出荷したことで、現地での組立作業をスムーズに進められました。また、出荷時には梱包を行い、輸送中の塗装剥がれにも配慮しています。

事例について詳しくはこちら>

図面作成から鉄骨製作・現地搬入まで対応したテント倉庫

図面作成から鉄骨製作・現地搬入まで対応したテント倉庫

設計図の受領から一般図の作成、鋼管・鋼材の一次加工、組立・溶接・塗装、現地搬入まで一貫して対応した事例です。

STK400やSTKRなどの鋼管を使用し、直切・斜切・曲げ・穴あけ・溶接・塗装など、複数の加工を行っています。図面作成から製作まで一貫して対応したことで、管理面でも安心して依頼できたとお客様から評価されています。

事例について詳しくはこちら>

現寸から組立・溶接・塗装まで一貫して対応したテント倉庫

現寸から組立・溶接・塗装まで一貫して対応したテント倉庫

STKR400やSTK400などを使用し、直切りや穴あけ、曲げ、組立、溶接、塗装まで対応した事例です。

現寸から組立・溶接、塗装まで一貫して請け負い、テント倉庫の鉄骨製作を進めました。複数の加工工程をまとめて依頼できる点は宮脇鋼管の強みです。

事例について詳しくはこちら>

階段の屋根テント鉄骨

階段の屋根テント鉄骨

テント鉄骨は、倉庫だけでなく、階段の屋根などにも使用されています。

階段の屋根に使用するテント鉄骨として、鋼管の切断やショットプライマー加工を行いました。現寸から溶接・組立・塗装まで一貫して対応しています。

事例について詳しくはこちら>

テント鉄骨に関するよくある質問Q&A

テント鉄骨の製作を依頼する際は、「鉄骨だけでも依頼できるのか」「希望する形状に合わせて製作できるのか」など、さまざまな疑問が生じるものです。

ここでは、テント鉄骨の製作に関してよくある質問を取り上げ、宮脇鋼管の対応について回答します。

Q.テント鉄骨のみの製作依頼はできますか?

はい、テント鉄骨のみの製作に対応しています。

膜材の製作や施工を別業者に依頼する場合でも、鉄骨製作のみをご依頼いただけます。必要な仕様や寸法などをご相談ください。

Q.テント倉庫の鉄骨はオーダーメイドで製作できますか?

はい、テント倉庫の用途や設置条件などに合わせて、鉄骨をオーダーメイドで製作できます。

ただし、設計や構造計算からのご相談には対応しておりません。あらかじめ設計図などをご用意いただいたうえで、製作をご依頼ください。

Q. テント倉庫以外の鉄骨製作にも対応していますか?

はい、テント倉庫以外の鉄骨製作にも対応しています。

用途や必要な形状・寸法などに応じて製作します。テント鉄骨に限らず、鉄骨製作についてお困りの場合はお気軽にご相談ください。

鋼管加工のベストアドバイザー宮脇鋼管へ

鋼管加工のベストアドバイザー宮脇鋼管へ
宮脇鋼管は、鋼管加工のスペシャリストとして、お客様にとってのベストアンサーを提供いたします。テント倉庫などに使用される鉄骨についても、鋼管・鋼材の加工から組立、溶接、塗装まで、幅広い工程に対応しています。

ロットの大小に関わらず即納提案し、加工のすべてを品質管理いたしますのでご安心ください。また、VE提案から単品図の作成まで実現可能です。

さらに、鉄の鋼管をお客様がすぐに使える状態の製品に加工してお届けする、新しい加工サービスも実施しております。

  • 難しい加工に対応できるか?
  • まずは在庫を確認したい
  • 鋼材の価格と納期が知りたい
  • 詳細な見積もりが欲しい

このようなお悩みがある場合は、鋼管加工の総合技術商社として、最新の鋼構造加工システムを提案する宮脇鋼管へお問い合わせください。

ご要望に応じた窓口を用意しています

「難しい加工に対応できるか?」「まずは在庫を確認したい」「鋼材の価格と納期が知りたい」「詳細な見積もりが欲しい」
「まずは資料が欲しい」などご相談・ご質問等、お気軽にお問い合わせください

  • 関東
    03-5642-1255
  • 関西
    06-7632-7637